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水の専門 Society for the Study of Water Design Society

水と健康report

水

水は大切だ大切だと言われている割には実際にはあまり大切にされていないのではないか? これが筆者の水に対する率直な実感である。我が国は水資源については他国から見たら憎らしいくらい自然環境に恵まれている。水不足時に海水から飲料水等作る海水淡水化法があるがこれを行う場合も日本列島は細長く居住地域が海岸から近く極めて恵まれている。このようなことが水の大切さや水に対する関心を薄めている一因なのかも知れない。しかし今夏は異常な暑い日が続き熱中症対策上からも水の飲用が盛んに勧められた。このようなことはこれまでなかったことである。
ところで我々の身体は幼児で体重の80%、成人で60%、したがって平均で70%は水である。今の医学であり医療は人体で一番大きな割合を占める70%の水を無視して残りの30%で議論しているように思えてならないのである。この70%の水をどうするかで健康の維持や増進、アンチエイジングなどどうにでもなる面がある。
がんになる人ならない人、アトピーの人アトピーでない人、花粉症の人花粉症でない人。この違いを突き詰めていくと体質の違いということに成ってくる。もしそうなら体質を変えればがんに罹りにくくなるとか、がんが消えてしまうというようなことが起こっても決して不思議なことではない。では体質を変えるにはどうすればよいか? 最も単純には体重の70%を占める体内の水を変えることである。それには先ず飲む水を変えることである。
実際に飲む水を変えることにより信じられないような変化が起こることが珍しくないのである。
我が国には古くから水飲み健康法という健康法がある。水の場合今日飲んだらすぐ効果があるとか出るという熱中症のようなケースもある。しかし体質改善ということになると3か月以上飲み続けることが重要である。一度風邪をひくと次の風邪をひくまで治らないという人がそう言えば最近風邪をひかなくなったなと言うのが水と健康の代表的な姿である。

1.水とは

水 水の分子量18から推測される水の融点は−100℃、沸点は−80℃くらいになる。しかし実際には融点は0℃、沸点は100℃である。すなわち水は大きい分子量の化合物でないと示さないような高い融点と沸点を持っている。
水分子の集まりで構造がはっきり分かっているのは氷である。氷は正四面体の中心部にH2Oがあり各頂点にH2Oが存在し中心のH2Oと水素結合で結合した(H2O)nのn=5のものが3次元的に広がったものである。ここで氷はn=∞を意味する。この氷が解けたのが液体の水である。溶けるとは水分子同士の水素結合が切れるか伸びたかしたのが液体の水と言うことになる。では氷の水素結合のどのくらいの割合が切れたか伸びたかしたものが液体の水かその割合を求めてみるとせいぜい10%強である。したがって液体の水の中にはかなり氷様の構造体が残っていると推測される。実際に真空中へノズルで水を噴霧し質量分析計で分析した結果ではnはかなり広い範囲に分布しn=21がピークと言われている。これらのことから液体の水はクラスター構造をとっていると考えられる。そしてこのクラスター構造は温度その他の条件により変化する。一般的に温度が上昇すればクラスターは小さくなり温度が低下すれば大きくなる。このように熱エネルギーでクラスターが変化するということは熱エネルギー以外のエネルギーでもクラスターが変化する可能性があることを意味する。
水と健康を考える上で重要なことは水の中に溶けている成分、すなわち溶質と溶質をとかしている溶媒の両方を考える必要があるということである。溶質を取り囲む溶媒の水の大きさや構造が浸透性その他に影響してくる。水自体にしろ溶解成分にしろ浸透・吸収されない限り効果が発揮されないのである。ここに水の構造などを変える水の活性化処理がクローズアップしてくる。

2.水の活性化

水
水の活性化とは常温で熱エネルギーでは起こり得ない水の変化や水が関わる反応を熱エネルギー以外のエネルギーを利用して起こすことであり、必要により物質の添加や除去等も行いそれにより生成・獲得した各種の活性や機能を持った水を活性水とか機能水という。 具体的な水の活性化法を表1に示す。例えば水を強電解すると陽極では抗生物質が効かないMRSAのような耐性菌を容易に殺菌できる強力な殺菌力を持つ強電解酸性水が生成する。一方陰極では優れた洗浄力を持つ強電解アルカリ水が生成する。ともに原水に比べ浸透性とともに保湿性も向上する。しかしともに極めて安全な水である。

表1 水の活性化法
1)電気処理法
2)磁気処理法
3)電磁波処理法
4)音波・超音波処理法
5)機械処理法
6)天然石・セラミックス処理法
7)情報転写法
8)その他

3.今話題の水素水

水 近年いろいろな病気の90%は活性酸素が関係していると言われている。水素が(1)式のように生体内で最も強力な活性酸素であるヒドロキシルラジカル(・OH)を直接叩いて安全な水にしてくれることが明らかになり注目されるようになった。この水素水も一種の活性水であり機能水である。

・OH + H2 = H2O + ・H   (1)

水素水の製法としては
(1)水に水素ガスを溶解する。
(2)水の電気分解
(3)マグネシウム金属と水との反応
 その他
がある。 我が国では代表的な飲用活性水であり機能水のアルカリイオン水が60年からの実績がある。1966年当時の厚生省がカルシウムを添加することで家庭用医療物質生成器として認可してからだけでも50年からになる。アルカリイオン水の効果効能が何に起因するのかこれまで良く分からない状態が続いてきたが最近になりアルカリイオン水中の水素が効果効能の主要成分として集約されてきた。それに伴いアルカリイオン水の名称も電解水素水とか電解還元水と言われることが多くなってきている。
アルカリイオン水はこれまで国民生活センターを始めとして何回も叩かれてきた。それにも関わらず今日まで多くの人に利用され続いてきたということは飲用した人が何かを感じていなかったらこのようなことはあり得なかったと思う。現在水素が叩かれて一時に比べ人気が下火になっている。しかし我が国にはアルカリイオン水の長い実績がありまた治療医療から予防医療にシフトせざるを得ない現状においてこれから水素は益々重要な役割を果たしていくと予想される。

4.現代人は微量ミネラル不足 ― いろいろな病気の原因になっている。

水 我々の体は食べたものが消化され吸収されて初めてエネルギー源になったり体の構成成分になったりして生命が維持されている。自然界で物が燃えるには少なくとも200℃以上の温度が必要である。これに対し我々の体内では36〜37℃で食べたものが肺から取り入れた空気中の酸素と反応し燃えて体温を維持している。体内でこのような低温で燃焼反応が起こるのは生体触媒である酵素が関わっているからである。食べたり飲んだりしたものが沢山の工程を経て消化され初めて吸収される。この各工程に酵素が関与しており生体内には5000種類もの酵素があると言われている。ここで重要なことは酵素が働くには微量ミネラルが不可欠なことである。
我々は通常微量ミネラルを野菜や果物から摂っている。ところが表2にホウレン草の例を示すように1950年と2010年で比較すると鉄ミネラルが6分の1から7分の1に減っている。ビタミンCも約3分の1になっている。これは同じ土地で化学肥料を使用し多収穫を続ければカリウムやカルシウムなど主要ミネラルは化学肥料で供給できても鉄を始めとした微量ミネラルは有機肥料を使用しない限り供給出来ないのである。そのため収穫に伴い土壌中の微量ミネラルは減少してくる。したがってそこで採れる野菜や果物中の微量ミネラルが減ることになる。その結果このような野菜や果物を摂る我々自身が微量ミネラル不足になってしまう。
酵素は消化・吸収だけでなく免疫の基である白血球やホルモンの生成、活性酸素の分解その他多くの物の生成や分解に関係している。どの酵素にどういう微量ミネラルが必要なのか分かっている酵素はごく限られている。今売られているミネラル剤は働きの分かっているミネラルを集めたものに過ぎない。
ところでミネラルの元は岩石である。雨は純水であり雨により岩石から溶け出したミネラルが土壌中や河川水、地下水中のミネラルの元になっている。したがって岩石から酸などにより直接ミネラル成分を溶出したミネラル濃縮液であるロックウォーターはミネラルの宝庫であり生体内で重要な働きをする酵素が必要とするミネラルをほぼ満たすことが出来ると考えられる。



表

5.最近の注目すべき水の活性化法及び生成活性水について

水 最近水に微弱な電磁波を照射し活性化した水がいろいろと興味深い効果効能を示すことが明らかになり世界的に注目されている。その元は2002年のI. Smirnov の米国特許を基に米国のGIA社が装置を製造しi−H2O(アイ・ウォーター)等の名称で販売したことによる。その後MRETアクテイベーターの名称の同種の装置も開発され販売されている。ここでMRETとはMolecular Resonance Effect Technology の略称であり分子共振作用技術を意味する。
このMRETアクテイベーターにより生成したMRETウォーターについてはキエフ大学のV・I・ヴィソツキー教授とモスクワ大学のA・A・コルニロバ上級研究員が長期にわたり地道に科学的研究を行い活性化に伴う原水の変化を把握するとともにMRETウォーターの応用についての実証実験を広範囲に行いその結果を2009年に単行本「活性水の応用生物物理学」にまとめた。我が国ではこの著書の翻訳本が2017年に高下一徹氏により「MRETウォーター・サイエンス」の物理化学編と生物学編の2分冊で出版された。
具体的にはシューマン共振波長と言われる7.83Hzの電磁波を水に30〜60分間照射して活性化すると水のH―O―Hの結合角104.5°が108°になるという。108°になると水分子が5個集まり正五角形の5員環を形成できるようになり、さらにこの正五角形の5員環12個を持つ正12面体が形成される。このように水分子が正12面体の形に結合した構造はクラスレート・ハイドレートと言われている。MRETアクティベ―ターにより活性化されクラスレート・ハイドレート構造になった水が原水とは異なる物理化学的物性を示し各種興味深い作用効果をもたらす。
実際にマウスにがん細胞を接種した比較実験ではMRET活性水を飲ませたマウスが明らかに生存率が高くなる。また活性化処理時間により生存率が異なってくる。さらにMRETウォーターが植物の生長を速めたり、この水の飲用が人体に対し、また各種疾病に対し有用な作用効果・効能があることなどが報告されている。
ここで7.83Hzは我々がリラックスしている時に発する脳波のα波の波長でもある。この波長の一致はたまたまとは言えないことがいろいろと考えられ大変興味深いところである。


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