最近水に対する関心が大変高まってきている。
その大きな理由の一つは水道水がまずくなってきたことにある。
その主要な原因は原水の汚染が進んできているためにどうしても消毒用の塩素を沢山入
れざるを得なくなつてきたからである。
塩素はそれ自体が毒性が強いだけでなく水中に必ず存在する有機物と反応してトリハロメ
タンのような発がん性の有機塩素化合物を生成する。
一般に有機塩素化合物は少量で毒性の強いものが多い。DDT、BHC、ダイオキシンなど
など現状ではいつたん有機塩素化合物になると放射性元素よりたちが悪い。
放射性元素は自然に減衰していく。しかし有機塩素化合物にはそのような性質はない。
本来なら有機物であり土壌に投棄すれば土壌中の微生物が食べて分解してくれるはずで
ある。ところが食べると微生物がやられてしまうため食べてくれない。そのため土壌中に残
り雨が降れば河川に流れ出し河川汚染を引き起こし、さらに海洋汚染へとつながっていく。
また地下に浸透し地下水汚染の原因になる。
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタンその他の有機塩素化合物は、工
業はもちろんのことあらゆる産業で大量に使われてきた。
身近ではドライクリーニングしかり。これらの使用済みのものはこれまでどう処理されてきたの
か 善意に解釈しても日本の水道水の原水である河川水、湖沼水など表流水や地下水は今
後20〜30年は悪くなることはあつても良くなる可能性は殆どないと考えざるを得ない。
● ウォーターデザイン研究会 理事長 理博 久保田 昌治
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